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  • 情報 2023.10.28
    オーガニック香水の製品化手順のご紹介

オーガニック香水の製品化手順は、もちろんブランドについて異なりますが、天然由来の成分を使用して化学合成成分を使用せず、環境にやさしい香り作りを基本としています。

興味のある方は是非ご覧ください。

1.原材料の選定: オーガニック香水の製造は、天然由来の原料を選定することから始まります。主な原料は、天然のエッセンシャルオイル=精油と天然アルコールです。天然のものですので、原料メーカーによって、香りがかなり異なるので、必ずサンプルを入手して香りを確認していきます。また、オーガニック香水という名前の通り、できる限り有機栽培で育てられた植物を使用しますので、オーガニック認証された原料を厳選していきます。香水の持続と拡散を高める役割をするアルコールの選定も重要です。オーガニック香水の場合、通常はオーガニックアルコール=有機栽培農法で育てられた植物から作られたアルコールを使用します。合成のアルコールは肌に刺激や負担になることがありますが、オーガニックアルコールは、肌にやさしく、香りも軽い甘さがあり、また、環境への影響が少ないといった特徴があります。

2.調香: 香水の調合は、調香師(パフューマー)が行います。プロフェッショナルな調香師は、個々の香りの特性を熟知し、異なる原料を組み合わせ、望む香りを作り出していきます。これには100種類くらいの香り(ローズ、ラベンダー、レモン、グレープフルーツ、オレンジ、柚子、ジャスミン、ネロリ、サンダルウッド、バニラ、といったよく知られている香りから、希少な香りまで)の天然原料を用いて行っていきます。また、香りのノートを考慮し、トップノート(最初の香り)、ミドルノート(中間の香り)、ベースノート(最後に残る香り)をブレンドしていきます。

3.製造: 製造方法は各ブランドでの秘密事項ですが、基本的には、調合と濾過が行われます。濾過することによって、個々の天然香料の持つ濁りや沈殿物が除去されます。また、特に天然の香料は一定期間おいた方が、それぞれの香りが融合され香りが深まっていき複雑な香りになります。ボトルに詰める際も環境に負荷をかけないために、機械に頼らず、手作業で行うことが多いです。また、製造の段階で、使用した容器の洗浄などにも、環境に負担にならない、自然の洗浄剤を用いるなどの工夫も行われます。

4. パッケージング: 最終的にオーガニック香水ができあがると、日本で販売の場合は薬機法に基づいたボトルや外のパッケージへの表記を正しく行い、環境にやさしいパッケージに詰められ、お客様に提供されます。パッケージには、リサイクルしたパッケージや包装、リサイクル可能な材料や包装を使用することが一般的です。

オーガニック香水の製品化手順は、化学合成されたものの使用を避け、環境に配慮しながら、人と自然の調和的な社会作りを目指しています。

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